やくそく





「…おい、一護。お前今日で16だったよな?」

「おーそうそう、そうだったな。忘れてた」

「忘れてたのかよ…じゃあ、あの約束は覚えてるか?覚えてるよな?」

「ん?…何だっけ」

「てめぇこの!…16になったら、女らしい生活するって約束だったろうが!!」

「えー?したっけかそんな約束??」

「したんだよ!そん時に婚約もしたんだろうが!!忘れたとは言わせねぇぞ!?」

「んだよ…でも俺あの頃からこんなじゃん。それとも冬獅郎は、女らしい俺じゃねぇと嫌なのか?

女言葉使って、短いスカートはいて、化粧でもしてりゃ良いのか?うわさむっ!!」

「そうじゃねぇ。…別に、言葉遣いなんて気にしねぇし他の野郎に見せたくないから脚なんて出さなくていいし、

お前はそのままで十分綺麗だから化粧なんていらねぇだろ」

「…何かむず痒いってかよくそんな台詞がぺらぺら出てくるな…」

「お前はお前らしくしてりゃいい。そういうことを言ってんじゃねぇ。俺が、言いたいのはだな、」



「ねぇねぇ一護、明日デートしましょーよvv誕生祝いになんか買ってあげるから」

「それなら私もお供いたしましょう乱菊殿。この間一護に似合いの銀の装飾品を見つけたのです」

「ふむ、ならば儂は着物でも見繕うかの。一護は何でも似合うから選ぶのが楽しくてな」

「嬉しいけどまた冬獅郎が怒りそうだなー」

「あら良いじゃないの。まだ結婚したわけでもないんだし」

「まぁそうか。じゃあ明日はみんなで遊びに行くか!」

「一護とデートしたって言ったら、他の娘達に僻まれちゃうわね〜v」

「何言ってんの乱菊さん。どっちかって言うと俺が男共に恨まれるんじゃねぇ?乱菊さんや夜一さんたち高嶺の花を

独り占めだもんな」

「やだ一護ったら相変わらずうまいこと言っちゃって!!お姉さん嬉しいからちゅーしちゃうv」

「ら、乱菊殿独り占めは止めてください!というか一護、私はどうした私は!」

「はいはい、勿論ルキアも可愛いよ」



「いい加減にしろてめぇらー!!!だから、俺が言いたいのはだな、そうやって男のナリでほいほい女を引っ掛けて

くんのを止めろって事なんだよ!!てめぇは俺の婚約者だろうが!」

「えー良いじゃん男と浮気してるわけじゃないんだし」

「良い訳あるか!」

「でも日番谷隊長、一護が女の子の恰好してても多分取り巻き減らないと思いますよ?」

「寧ろ増えるかもしれんの。女子だけじゃなく男も増えると思うが」

「一護なら男らしくても女らしくても構わんぞ。そうだ、今度はそういった服も選べるという事だな!

楽しみが増すと言うものだ」


「………」

「大丈夫か冬獅郎」

「うるせぇ!(泣)」






2006.7.17 sakuto kamunabi BLEACH TOP